交通事故の後遺障害申請・異議申立・被害者請求 札幌の行政書士事務所

PTSDではないかと思える場合

PTSDに交通事故により罹患したら

ここ数年、交通事故によりPTSD(外傷後心的ストレス障害)に罹患したかどうかが争われるケースが増えてきました。PTSDというのは、厚生労働省のウェブサイトによると、「とても怖い思いをした記憶がこころの傷となり、 そのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気」のことです。(PTSDについて:厚生労働省のウェブサイト

 

つまり、交通事故によりそのようなこころの病気になってしまうことです。では、自賠責保険ではPTSDはどのような扱いをされているのでしょうか。

 

これまでの自賠責の実務では、脳の器質的損傷を伴わない(つまり、脳が物理的に損傷を受けていない)、あるいはその存在を明確に立証できない場合に、事故後、被災者に精神症状が発生したときは、外傷性神経症として14級に格付けされてきました。症状の程度が重い場合でもそれを超える等級は認定されなかったのです。

 

しかし、訴訟実務では、非器質性精神障害について、「症状の程度に関係なく」14級とする扱いを不相当だとして、平成15年に改訂された障害認定基準では、原則的には9級、12級、14級で評価すべきものとなりました。

 

被害者側としては、PTSDまたは相応の障害を負っていることを立証しなければなりません。つまり事故後に下記のような精神症状が発生していることを立証する必要があります。

 

  1. 抑うつ状態 
  2. 不安の状態
  3. 意欲低下の状態
  4. 慢性化した幻覚・妄想性の状態
  5. 記憶又は知的能力の障害
  6. その他の障害(衝動性の障害、不安愁訴など)

 

具体的には以下の点を評価しながら等級認定を行うべきものとされています。

 

@ 身辺日常生活
A 仕事・生活に積極性・関心を持つこと
B 通勤・勤務時間の遵守
C 普通に作業を持続すること
D 他人との意思伝達
E 対人関係・協調性
F 身辺の安全保持、危機の回避
G 困難・失敗への対応

 

当然のことですが、障害の程度を判断するにあたっては医師の意見が必要となり、書式はICD-10(あいしーでぃーてん)による傷病名の記載が必要です。(ICD-10について:厚生労働省のウェブサイト

 


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